はみんぐは、今日はこんなことやろうかな~ってプログラムを、だいたい決めていきます。
その通りにいくこともあれば、いかないことも。
突然誰かが歌い始め、そこから次々と歌われる大カラオケ大会が始まったり、ひたすら踊るまくる1時間になったこともあります。
間違いなく言えることは、「プログラム通りいかない日の方が、断然面白い。」
この日はまさにそうでした。
1月某日。
すまいるグループさんのはみんぐ。
ギャザリングドラム↓を演奏してもらおうかな~って考えてました。
何人かで合わせるのは難しいかな~。
一人ずつやってもらおうかな~。
いやぁそれだと順番待てるかなぁ。
とかいろいろ考えた末にプログラムを決めていったのですが、
まぁ見事に覆されました(笑)
バチを持った瞬間、立ち上がってドラムに一直線のKさん。
激しく!
高ぶった感情をぶつけるように!!
ドラムを連打ぁぁぁ---!!!
おお・・・
圧倒されるわたし。
面白そう!Kさんとセッションしたい!
慌てて即興でピアノを弾く。
突如、そこに加わるOさん。
一心不乱に連打しながらも、ときどきOさんの手元をチラっと見るKさん。
Kさんの様子をうかがうように、優しく、ゆっくり、一定のテンポで叩くOさん。
ドラムを通して会話しているように見える。
突然、手を止めて静かに席に戻るKさん。
え、なんで?
めっちゃテンション上がってましたやん!
でも、
「もう・・・おわり!」
らしい。
これもまた面白い。
すると今度は、叩き続けるOさんに、Nさんが加わって、合いの手を入れるように数打。
叩いてては手をとめ、Oさんの顔をのぞき込まれる。
「ぼくの演奏どう?」と尋ねているかのよう。
Kさん&Oさんの荒波のようなセッションとはまた違った、空気をふわりと軽くさせるような優しいセッション。
ふと気づく。
Oさんからのわたしへの視線。
わたしから目を逸らすことなく、ドラムをたたき続けるOさん。
ピアノの速度や音の強弱を、即座に聞き取って合わせられている。
スゴイ。
その様子を見る観客席に目をやると・・・ ( *´艸`)
ドラムを通してのコミュニケーション。
そこに楽器が、音楽があったからこそ生まれた関わり。
即興セッション、最高に面白い。
参加していた職員からも「自分たちで場を作るようで自由な感じが面白くてよかった」「いい時間だった」との感想が聞けました。
音楽療法は、その時間のことを「セッション」と呼びます。
そのとき生まれた感情を、そのまま、音楽にのせる。
それがまさにセッション。
決められたことをやるのに慣れてしまったり、そこに安心を覚えがちなわたしに、
いやいやそんなん面白ないやん?
もっと自由に、思いのままに表現する方が楽しいやん?
って言われているような気がしました。
やっぱすごいな、みなさんは!
いやぁ、照れるからそんなに褒めないでよ。