10月から数か月に渡って、職員を対象に、音楽療法研修を開催しています。
みつみ学苑で音楽療法を始めて、約10年。
一緒に「はみんぐ」という時間を作っていく職員さんたちに、音楽療法について説明したことってなかったような・・・?
これはいかん!
と思い立ち、研修を計画しました。
研修は約1時間。数人ずつこじんまりした雰囲気でやってます。
スライドを使って、
・音楽療法とは
・音楽療法の目的や効果
・どんな時間にしたいか
などをわたしからお話した後、普段の音楽療法活動のなかで感じていることや疑問などを、みんなでフリートーク。
毎日顔を合わせていても、ゆっくり話しをする時間ってのはなかなかないもので、
私にとっては、とても貴重な時間でした。
フリートークでは、
「はみんぐ後の昼食はスムーズ」
「今日ね、〇〇さんが沈んだ表情されとったんやけど、今日コーラスサークルで何歌ってきたですか?って話しかけたら、急に笑顔になって歌い始めちゃってん!」
「自分が楽しまな利用者さんも楽しめへんと思って参加してる」
「〇〇さんにとって歌うことは、自分を表現できる唯一の場やと思う」
なんて声が。
おお・・・
こんなに嬉しいお言葉をいただけるなんて・・・。
「はみんぐの時間にやっとること、日中活動に取り入れてもいい?」
(もちろんです!どんどんやってください!)
「ラジオ体操が難しいみたいなんやけど、簡単で楽しくできる体操ないかな?」
(任せてください!体操考えます!)
なんて相談もあって、こういう意見もとても嬉しくて。
音楽療法の時間にしかできないことって、もちろんあります。
(でないと私の存在意義がなくなる(笑))
でも、日常に溶け込んだ音楽には違った重要性があって。
音楽療法の時間と日常の時間がつながって、輪になって。
そうして初めて、大きな意味を成すように感じています。
研修では、もちろんいい意見ばかりではなく、「参加の仕方がよくわからない・・・」といった声もあり、それこそ貴重な声。
わたしが当たり前だと思っていることも、相手にとってはそうじゃなくて、立場が違えば、捉え方も見え方も違う。
それってやっぱり話をしてみないとわからないんだな、と。
一緒に何かを創りあげるためには、感じていることや疑問を言葉にして共有することが大事なんだなぁと、あらためて感じています。
音楽療法は、人が「より良く生きるために」存在しているということ。
音楽療法の主役は、「音楽」ではなく「人」だということ。
音楽療法の時間は、そこに参加するすべての人で創り上げる時間だということ。
そんな、音楽療法の核となる話もさせていただき、みんなでたくさん思いを共有したこれからの活動が楽しみだっ!
ご利用者には、
笑顔でいてほしい。
元気でいてほしい。
その人らしくイキイキと。
そんな思いは、現場の職員や音楽療法士、その他職種の職員、みんな同じです。
ほんのわずかでいい。
ご利用者の人生に彩りを加えられるような時間を、これからも提供していきたいと思っています。
今年も楽しみまくるぞ~♪