ブログを読んでいただいているみなさん。
タイムスリップのお時間です。
令和3年を迎え、世の中はもう新年の雰囲気も過ぎ去ろうとしています。
が、すこーしだけ。
すこーしだけね。時間を巻き戻しましょう。
紅白歌合戦?
クリスマス?
いやいやまだまだ。
きれいな紅葉の11月?
いやいや、さらに戻って10月末!
そう!いきいきフェスティバルです!
なぜ時間を巻き戻すのかって?
それは、まだいきフェスの様子を書ききれていないからー!
・・・え、もうええやんって?
だめです。いまだ消えない感動を、どうしてもお伝えしたいのです!
わたしのこの熱量に、どうかおつきあいください。
そこのあなた、準備はいいですか?
さあ、時を戻そう。
(どうしても戻らない方は、先に、11月26日にアップした「いきフェスドラムサークルLIVEも大成功!」をお読みください)
さてさて、「いきフェスドラムサークルLIVEも大成功!」編の続きです。
Hさんのピアノ演奏が素晴らしかった話ですね。
あ、ちなみにHさんは、前々回のブログに登場した、北〇さんのことが好きなHさんとは別の方です。
こちらがそのHさん。
では、Hさんのピアノの才能を知った、あの驚愕の瞬間を振り返ってみましょう・・・。
それはある日のサークル活動でのこと。
いつものようにワイワイ楽しく活動し、さて休憩にしましょうか~とみんなでコーヒーを飲んでいました。
休憩時間は、交流ホームの畳にぺたんと座り込み、コーヒーを飲みながらみんなでおしゃべりをします。
楽器を触りたい方は自由に鳴らしたり、ゴロンと横になったり、ひたすら踊っている方もいたりして(笑)
その日、Hさんは職員と一緒に、おしゃべりをしていました。
むこうの方では、ピアノ大好きTさんが、即興オリジナルソングとともに、一人でピアノリサイタルをされていました。
ふと振り返って、その様子を見たHさん。
「わたしもピアノ弾こうかな。弾いてもいい?」
Hさんがピアノを弾けるなんて思ってもみないわたしは、「弾く」というよりも、「触る」「鳴らす」といった感じだろうな~と思いながら(Hさんごめんなさい)、何の気なく「どうぞどうぞ~」と言い、またみなさんとおしゃべりを始めました。
しばらくすると、聞こえてきたのは聞きなれた曲。
・・・
これは・・・ 六甲おろし。
たどたどしく、時折つまりながらではあるけれど。
間違いなく六甲おろしだ。
ん?
どこから?
誰が?
音の発信源は・・・ ピアノだ!
弾いているのはHさん・・・
何度見てもHさん・・・
えーーーーー!!!
ピアノ弾けるんーーー\(◎o◎)/!?\(◎o◎)/!?\(◎o◎)/!?
一緒にいた職員と二人。言葉が出ない・・・。
Hさんのことは、ある程度知ってるつもり。
だって毎日一緒に作業したり、話したりするんですから。
音楽ずっと一緒にやってきたから、歌が好きなことも知ってる。
でも、「ピアノ弾いたことあるよ」とか「弾きたいな」なんて言われたことは、これまで一度もなかったのです!
でもいま、わたしの目の前で、右手5本の指を使って「六甲おろし」を(しかも前奏から!)弾いている・・・。
驚きすぎて言葉が出ないわたしたちをよそに、「弾けたー♪」と自らに拍手のHさん。
これが、誰も知らなかった、Hさんの素晴らしい才能を目の当たりにした瞬間でした。
これはぜったいに披露せねば!
と、その後、サークル活動のたびに練習を重ねました。
うまく弾けない日は、「できない!」とイライラを募らせたりもして・・・。
それでも、がんばってがんばって、練習されました。
そして迎えた、本番。
緊張するよね・・・初めてだもんね。間違えてイライラしたりしちゃうかもな・・・。
なんて心配は、無用でした。
落ち着いた表情で「六甲おろし」を弾き始められるHさん。
お・・・いい感じ。
テンポ・・・大丈夫。はやくなってない。
鍵盤をたたく指・・・も力んでない。
表情・・・落ち着いてる。
Hさんの様子に、わたしは素晴らしい演奏になることを確信しました。
ほぼノーミスで「六甲おろし」を弾ききったHさんは、そのままの調子で、「線路は続くよどこまでも」と「チューリップ」も弾ききり、3曲を完璧に演奏されたでした!(しかもチューリップは両手で、です!)
すごい!素晴らしい!
観客席からもれ聞こえる驚きの声に、わたしはニヤニヤがとまらない♪
チューリップが大好きなご利用者はピアノ演奏に合わせて歌い始められ、
別の方からは「Hさん上手やったでー!」と声援がとびます。
驚きと、感動と、高揚に満ち溢れた、素ん晴らしい時間でした。
ご利用者と音楽をしていると、こんなふうに奇跡の瞬間に立ち会えることがあるんです。
1000回に1回くらい。いや、もっと少ないかな。
でも、その瞬間は鳥肌がたつくらい感動的です。
そして、音楽をやっててよかった!と思う瞬間でもあります。
Hさん、感動をありがとう!
そしてみんなおつかれさま!!! サイコーだったぜ!!!
これでようやく、わたしのいきフェス2020が終わります。
おつかれさま、わたし。